ホタルちゃんの妊娠記録。

正社員を辞めて妊娠を目指してるアラサーの記録。

不妊治療関連論文 #1 子宮内膜炎①

こんばんは、ホタルちゃんです。

仕事がやっと落ち着きました〜

ここ数ヶ月はかなりバタバタしていて···

しばらくはまったりゆったりとしごとができそうです。

基本的に不妊治療の記録をこちらでしていくつもりなんですが、

私もまぁまぁステップアップしてしまい(⁠・ั⁠ω⁠・ั⁠)やだね

今後さらに治療や検査を進めていくに当たり、医療従事者のはしくれとして、

自分で勉強して納得いく治療方針で進めていきたいなーと思いました。

先日、とある方に論文を読むならどこの雑誌がいいですか??という質問を

してみたのは私ですw

あれ以来ちまちまと読んでるんですが、自分でもやはりアウトプットしないと脳みそに残らないし、

せっかくアウトプットするならこれも記録に残そうかな〜と思いました。

 

きっかけとしては友人に、論文を読んでる医師のアカウントを教えてもらったからなんですが···笑

(フォローしたのでフォロー欄にいらっしゃいます)

 

ということで、少しずつ論文を読んでいって、そのまとめを記録に残すことにしました。

不定期更新!!数もてきとー!!

●自分に関係するところが中心

(関係なさそうなところは読まないごめんね)

和文のみ!!で読めそうなやつ

(英文はスラスラ読めないので···笑)

 

やさしい気持ちで見守って下さい( ˘ω˘)

今回は、先日自分が治療した子宮内膜炎や内膜ポリープに関する論文たちです。

 

【子宮内病変とその治療 栗林靖】

雑誌:臨床婦人科産科

2022年/76巻/P.217-220
 https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1409210674?searched=1

子宮腔内病変は着床阻害や自然流産の原因となり、不妊症の25~50%で認められる。

非侵襲的な経膣エコー、子宮鏡検査で見つかる。

●粘膜下筋腫

漿膜下筋腫や4cm以下の筋層内筋腫→ARTへの影響はなし

※4cm以上の筋層内筋腫は影響があるので、腹腔鏡手術での切除が推奨されている。

子宮鏡下筋腫切除を…

 受けた VS 受けてない

 →受けた人の方が妊娠率が優位に高い

 受けた VS 何もない不妊

 →差はなし

●子宮内膜ポリープ

不妊外来の子宮鏡検査で最多、小さい場合は自然妊娠の可能性あり。

不妊治療最初のステップアップ タイミング法→AIH

 ポリープ切除による累積妊娠率は優位に高い。

②AHI→ART

 意外にもARTでの有用性に関する論文は少ないが、

 総合的に寄与する考えられている。

 

子宮内膜ポリープは近年では慢性子宮内膜炎と関連性があるとされていて、反復着床不全ではポリープ切除により改善するとされている。

0.97%で子宮体がんが見つかっている。

癒着や中隔の記載あり(未読)

 

【慢性子宮内膜炎・子宮内細菌叢と着床 黒田恵司】

雑誌:臨床婦人科産科

2022年/76巻/P.89-92

https://webview.isho.jp/journal/detail/abs/10.11477/mf.1409210645

 

膣や子宮内細菌叢は妊孕性・妊娠後の予後に関与する。

 例:細菌性膣炎は流産・早産に関与する。

①Morenoらの論文より

体外受精を行う不妊女性の子宮内マイクロバイオーム解析を行い、胚移植後の妊娠成績を解析。

Lactobacillus群(乳酸菌)が…

 90%以上 VS 90%未満

 →90%以上の方が妊娠率が優位に高い

胚移植後に着床しない or 流産した女性はLactobacillus群以外の細菌叢が多かった

 

②Franasiakらの論文より

正常数性胚盤胞単一移植時のカテーテルを解析した。

 妊娠群  VS 非妊娠群

 →有意差はなかった

細菌叢のバランスでも体外受精の妊娠成績に影響はないとされている。

 

③Ichiyamaらの論文より

複数回の体外受精着床不全既往あり VS 健常者

→Lactobacillus群の割合は55~60%で有意差はなし

 

◎次世代シークエンサーなどによるマイクロバイオーム検査の欠点

膣内よりも子宮内は細菌数が圧倒的に少ないとされている(1/100~10000)

多様性もあり、細菌叢の割合はわかるが、全体の細菌数は不明。

感染なのか、細菌叢の割合なのかの区別がつかない。

エビデンスも不足しており、細菌叢の正常割合も不明。

 

慢性子宮内膜炎とは…

局所の持続的な炎症のことで、着床不全の30~57%に認められる。

炎症により、着床の窓がずれてしまうため、着床率が下がる。無症状。

原因は主に感染によるもので、原因菌は様々なため、治療法は広域スペクトラム(様々な菌に効く)の抗菌薬の処方(2週間)になる。

治療により妊娠率は向上し、無治療だと流産・早産に関与する。

子宮鏡検査を行い、生検後にCD138免疫染色を行う。

内膜が肥厚する黄体期に行い、1~5個(10~20視野)で陽性とされる。

※診断基準は確立されていない

一部の慢性子宮内膜炎はLactobacillus群が優位のことがある。

また、内膜炎はポリープ切除により治癒することもある。

治療のプロトコールは要検討。

 

子宮内膜炎① 学び

内膜炎、ポリープは治療をすべき。

私の場合、不妊治療を開始したタイミングではポリープは認められなかったため、

考えられることは元々内膜炎があったからポリープもできた可能性がある。

(内膜炎があったから良好胚を移植しても着床が得られなかった?)

ポリープを切除すると炎症も収まることがあるようだが、

どちらにしろ抗菌薬は必要だったのではないか?と考えています。

 

本日はここまで~

明日は久しぶりの受診です‼